ウォーターゲート事件とマスコミ
ディーンはウォーターゲート事件のもみ消し工作に当たった中心人物ですが、自分一人で罪をかぶるのはごめんだと考えていました。
折から彼に近づいてきた『タイム』に、ニクソンが最初からもみ消し工作に関係したことをすっぱ抜いたのです。
5月になると議会の公聴会が開かれ、ウォーターゲート事件はアメリカ最大のニュースになってきました。
三大テレビが毎日公聴会の最初から最後まで放映するようになったからです。
おかげで昼間のメロドラマが見られなくなった主婦たちまで、公聴会に関心を持ちはじめます。
ハルバースタムは
「この公聴会が終わったとき、政治の流れが変わっていた。
ウォーターゲート事件は全国民の関心事となり、ホワイトハウスは完全に指導力を失い、指揮をとる人物もいなくなってしまった」
・・・と書いています。
このことは世論調査にもはっきり現れました。
公聴会の直前ではニクソンの支持率は69%でしたが、7月に入ると40%にまで低下してしまいました。