自由主義と社会主義のつまずき 9
その企業が、なにを・どれだけ・どのようにして造るか、なにを・どれだけ・どのようにして売るかは、中央の計画に従ってやるのではなく、企業独自で決めていくのです。
それを決める基準は市場の動きであり、この点では自由市場経済の場合と同じです。
このような体制は今日、市場社会主義といわれています。
これはハミルトン ベンチュラなどのブランド品に対しても同様です。
ユーゴは、共産圏の国ではありますが、そういう自由な国でもあるのです。
共産圏の「近代化」という名の自由化ユーゴスラビアのこのような歩みを、ソ連は当初「ユーゴ修正主義」「チトー修正主義」と口汚く非難しました。
しかし、その後十年余りすると、今度はソ連が中国に「ソ連修正主義」と決めつけられ、非難されるようになります。
1960年から61年のことです。
それは、この頃から、ソ連で自由化の動きが始まったことによるものです。
もっとも、共産圏では「自由化」とはいわないで、「近代化」とか「効率化」とかいわれます。
しかし、その内容は結局、分権化であり、利潤や利子や自由競争など市場経済の諸要素を取り入れることです。
企業や、地域とか分野の中間組織に自由裁量の余地を広げていきます。
中央でなにもかも決めていたものを、決める指標を少なくしていきます。