自由主義と社会主義のつまずき 3
ある人は修正資本主義といい、マルクス主義者、とくに日本のマルクス主義者はこれを国家独占資本主義といいます。
しかし、これらの言葉はイデオロギー的です。
ことに国家独占資本主義というと、別の意味で用いられることもあります。
例えば、ユーゴスラビアでは国家独占資本主義というと、主としてソ連のことをさしています。
ソ連こそ、あらゆる資本を国家が独占しているではないか、というわけであり、ソ連を非難する意味あいがこめられています。
しかし、日本で国家独占資本主義というと、大恐慌以後の西側資本主義国のことをいうのです。
こうしたイデオロギー的色彩をもつ言葉を避けようとするならば、混合体制というのがよいでしょう。
自由諸国は1930年代から大なり小なりそのような体制になり、今日はますますその傾向にあります。
どの自由主義国でも、昔の個人主義的な自由主義ではなく、社会保障が広く行われ、総合的な経済計画が立てられて、社会主義的要素が強く入ってきています。
一方、集権主義的・全体主義的社会主義の側でも大きな変化が生じてきました。
それについて、共産圏の動きに注意してみましょう。