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2010年12月 アーカイブ

自由主義と社会主義のつまずき

社会体制の角度から、近代の特徴とその展開を見てみましょう。


この面から見ると、近代は何よりも個人の権利の主張に始まりました。


人格よりも個人が前面に出てきました。


そこでまず社会体制としては、19世紀に個人主義的な自由主義が力をもってきました。


これはまったくの自由競争の体制です。


しかし、まったくの自由競争は、当然、力の強い者にとっては自由であっても弱い者にとっては不自由となります。


それは強い者勝ちの体制となるからです。


こうして、弱い人々はその権利もしぼしば踏みにじられます。


そこで、こういう個人主義的な自由放任の体制にたいして反発が起こってきました。


これが近代の社会主義です。


生協活動もそこに根ざしているのです。


しかし、現実に政治的に力をもってきた社会主義は、全体主義的な、あるいは集権主義的な社会主義でした。

自由主義と社会主義のつまずき 2

個人の自由なやり方ではいけないといって、中央に権力を集中させ、中央で何もかもを決定し計画してしまうという形の社会主義が強力になってきました。


今世紀の初めのことです。


典型的なのはマルクス・レーニン主義です。


あらゆる決定権を中央に集めて、これを共産党が一党で独裁するというやり方です。


西側の社会主義者は、「そんなものは社会主義でもなんでもなく、専制主義だ」といって非難しました。


社会主義は民主主義でなくてはならず、民主主義でないような社会主義は社会主義ではない、というわけです。


流動する社会体制ー自由諸国の社会化と共産圏の自由化ところが、近代を支配してきた個人主義的自由主義と全体主義的社会主義、これらの両極の一元体制はともに行きづまってきました。


まず個人主義的な自由主義が、1930年代には、これではやっていけないことがはっきりしてきました。


30年代の大恐慌を境にして、どの自由主義の国でも、国家が経済や社会に総合的・計画的に介入し干渉するようになってきました。


こうして自由主義体制といっても、今日では完全に自由な一元体制ではなくなり、自由と統御の二元的な体制です。


中央の統御と個々の自由、計画原理と市場原理の二つが出合った体制です。


これを混合体制と呼んでいます。

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