目黒をぶらりと散歩 3

第二次大戦で焼失したと思われ、「幻の日本画」といわれていた昭和初期までの貴重な日本画がここにはまとまってある。

戦時中は海軍病院になっていたため戦禍を免れたのであった。

鏑木清方をはじめ、下村観山、池上秀畝、伊東深水、木村武山、宇田荻邨等々、大画面に描かれたこれらの画家たちの作品は、細川社長の嗜好を反映してか、どれも拝情的である。

帰りには、再現された旧目黒雅叙園の中を歩いてみる。
黒漆に蝶貝をはめこんだ螺鈿のエレベーターをおり、長廊下の壁面を飾る彩色レリーフの美人画を眺め、贅をこらした和風宴会場をのぞいてみるのも楽しい。

とにかく手の届きそうなところに、さりげなく芸術作品が置かれている、ここ目黒雅叙園はまさしく平成の竜宮城であった。

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