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2010年05月 アーカイブ

目黒ぶらり散歩 3

全国民芸展、朝鮮工芸展、沖縄工芸展、支那赤絵展、アイヌ作品展などは繰り返し展示され、人々の目を惹いた。

本館開館から二十年後、一九五六年鉄筋コンクリートニ階建ての収納庫が建設され現在に至る。

本館の誇る収集の一つに「李朝陶磁」があり、三島、染附、辰砂、鉄砂、黒紬、飴粕など南北両鮮の陶磁に及ぶ。

宗悦の旗のもとに参じた作家たちは、各工芸の重要な分野を担う豊かな才能に恵まれた人々であったが、自分の技倆におぼれることなく、無名の工人を敬う謙虚さを持つ人達であった。

宗悦の心の集大成ともいえる書「心偈」の中に「公麼」の二字があるが、意味は「なにもない」であった。
民芸運動に精根を傾ける心は命の終る、その日まで続いた。

目黒をぶらりと散歩

~東京都目黒区下目黒~

創業以来六十年もの間、純和風の歴史ある総合結婚式場として親しまれていた目黒雅叙園が、より機能的に、またモダンになって、一九九一年、新装オープンした。
これを機に創業者細川力蔵が集めたコレクションをもとに日本画の美術館が開館した。

目黒雅叙園といえば、一九二八年の創業以来、上流階級の人たちの行く所とされ、深い木立に囲まれた庭園にはクジャクが歩き、白サギが舞い、渓流には朱色の橋がかかっているなど、まるで絵のような景観であったという。

創業者の孫にあたる細川敏郎社長は「昔はよく『装飾の百貨店』『昭和の竜宮城』と言われたものですよ」と笑う。

美術愛好家であった初代社長は、昭和初期から毎年、帝展、院展、青龍社展などの作品を購入し、時には「この展示室の全作品を……」というような買い方もしていた。

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