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2010年04月 アーカイブ

目黒ぶらり散歩

~東京都目黒区駒場~

閑静な住宅街、駒場公園の一角に建つ日本民芸館は、誰でも気軽に迎えてくれる。
建物は日本の伝統を生かした大谷石を多く取り入れた瓦葺き二階建てで、内部の各部屋は和風、半世紀を数えた建物は黒光りして親しみやすくあたたかい。

紙障子を通しての光線は自然色、光をやわらげるカーテンは生成木綿(綿糸の種類)に藍染めの絞りで細部までの心配りを思う。民芸館全体が一つの作物になっている。

創設者柳宗悦(一八八九~一九六一)は若くして志賀直哉、武者小路実篤、里見弾らと交友し「白樺」を創刊する。

また、一方で浜田庄司、富本憲吉、河井寛次郎、芹沢錐介、バーナード・リーチ、棟方志功らと共に「民芸」の運動を始める。
宗悦三十六歳であった。

目黒ぶらり散歩 2

昭和四年、北欧のストックホルムで「北方美術館」を見て感激し、日本に民芸館をつくる希望を固める。

東京、大阪で民芸展を開いたのがきっかけで、各百貨店でも類似の展示会が開かれ、「民芸」の言葉は辞書にも載るようになる。

また日本全土の民芸品の現状をおおよそ明らかにし、地図上に記載し得るまでになった。

民芸品とは、簡素、質実、健康、尋常で実用性があり、無銘品で謙虚さを示すものの中に美しさを見い出し得るものである。
宗悦は、その理論を裏付け実証する場として一九三六年、本館を開館する。

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